英語論文を書くときに必要な道具2013夏

 

 

ここ最近使ってる「仕事道具」です。(※ちなみにMacの話をしています)

 

(1) LaTeX

何よりも書くことに集中できます。ただし,ファイルは pdf で出力されるので,投稿先も pdf で出せるところ限定になります。

 

(2) CasualConc

英語論文コーパスを自作してフレーズを確認しています。

 

(3) Mendeley

LaTeX(やWord)で参考文献を自動作成。普段は文献管理で使用しています。

 

(4) CrossRef Metadata Search

参考文献の詳細や doi がわからないときに使います。

 

(5) シソーラス

Macの標準搭載辞書のOxford American Writer’s Thesaurusを使っています。

 

(6) 新編英和活用大辞典

Mac 版アプリでたまにコロケーションの確認をします。

 

(7) Google (Scholar)

もろもろの検索と英語のフレーズチェックのために。

 

(8) 先行研究(論文のpdf)

引用はもちろんですが,研究者コミュニティーの academic writing でよく使われているフレーズは積極的に真似します。しかし,こちらの説明(pdf)にあるように,剽窃(plagiarism)にならないように「よく使われるフレーズ」でないものは引用が必要です。

Some English phrases are very common and will obviously show up in the writing of many different people. Plagiarism only arises when a string of words or thoughts is long enough that individual variations in expression are likely to occur.

※「よく使われるフレーズ」がどういうものかというのは,Hyland (2008) の論文などが参考になります。

 

(9) R

分析とグラフ作図はだいたいRを使っています。

 

(10) OmniGraffle

パス図などはこれで描いています。

 

(11) Keynote

Rのグラフ作図で物足りないときにヘルプで使っています。

 

(12) APA Publication Manual 6th

pdf 化していつでも検索できるようにしています。

 

(13) Twitter

論文を書き始めるときに閉じて,疲れたらたまに開きます。
なぜか執筆がだいぶ遅くなります。

 

すべてMac上で開いて使いますので,いくらモニターがあっても足りません。

 

 

RSSリーダーを使ったジャーナル最新号のチェック(2013年夏)

 

(トップ)ジャーナルに掲載された最新の論文はできるだけ確認したいものです。

これまでは,こちらに書いていたように,Google Reader を利用していましたが,Google Reader が2013年7月1日に終了してしまったので,一時的な避難先として,Feedspot を使っていました。しかし,ジャーナルの最新号や Early View (Online First) が更新されたタイミングで通知する方法を知らなかったため,2ヶ月近く放置してしまっていました。そこで,今回使い方を見直してみました。

ジャーナルの最新号が公開されたときに,どう知らせてほしいかという理想は以下のようなものでした。

  1. メールでの通知。
  2. ブラウザ上での通知。
  3. iOS (iPhone や iPad) でプッシュ通知。

そこで,Feedspot と,他にも評価の高い Feedlyの2つのサービスを,数日間使って比較してみました。
GoogleリーダーからFeedlyに移行すべき8つの理由

(その他のサービスは以下を参照)
Google Readerに代わるRSSリーダー(Feedly、Flipboardなど) – NAVER まとめ
Googleリーダー難民へ贈る! 本当に使いやすいRSSリーダーまとめ

まず,1の「メールでの通知」ですが,FeedspotFeedly ともに,Google Reader のように,RSSを集めた自分のサイトを公開することができないので,そのサイトをはてなアンテナに入れて,メールで通知するという使い方はできませんでした。しかし,ジャーナルの RSSはこちらに登録しているので,単純に自分のブログをアンテナで拾えば,ジャーナルの最新号が更新されたときに,メールで通知することもできたということを思い出し… まぁ,何事も勉強ですね。

次に,2の「ブラウザ上での通知」ですが(※ちなみに,Macでの話をしています),Feedspot,Feedly ともに,Chrome や Safari の拡張機能を利用した通知がありますが(Feedly は Firefox のプラグインもある),Chrome の Feedly  Notifier が Feeddspot の拡張機能よりも速かったです。実際に,あるジャーナルの更新通知では4時間近い差がありましたので,Feedly (Notifier) の勝利。

ただし,Safari の 拡張機能だと,unread の件数を示してくれないので,通知に関しては Chrome のほうがベターです。
Add number of unread items on the Safari feedly button

3の「iOS (iPhone や iPad) でプッシュ通知」ですが,iOSアプリ自体があるのはFeedly だけです。ただ1つだけ Feedly が残念なのは,iOS のプッシュ通知がありません。しかし,別アプリの Reeder を使えば,Feedly の内容も以下のようにプッシュ通知ができます(ただ,iPad版のアプリはないので,iPhone版を拡大して使う必要があります)。

Reeder
ただし, このプッシュ通知ですが,アプリを起動しないと同期しない仕組みになっているので,純粋な「プッシュ通知」ではありません。残念すぎる…

とりあえずは,Chrome の Feedly Notifier でかなり速い通知があり,自分のブログをはてなアンテナに入れているのでメールでの通知も来ますし,その通知を確認してから,iPhone や iPad で内容を確認することもできるというのが,2013年夏の状態です。

もっと良い方法を使っている(知っている)という方がいたら,ぜひご教示下さい。

 

ARELE掲載論文に見る英語教育研究の現在—テーマと研究法—

 

2013年08月11日(日)全国英語教育学会第39回北海道研究大会でのワークショップ
『英語教育実践と研究の接点―研究の在り方と手法―』での私の担当箇所である,
「ARELE掲載論文に見る英語教育研究の現在—テーマと研究法—」のスライド,
参考文献・資料などのリンクをこちらでは公開しています。

共同発表者の浦野研先生のブログに,Ustreamの動画(録画・いつでも再生可能)と
浦野先生の担当パートのスライドもアップされています。
また,WS中・WS後の関連したTweetもこちらのTogetterにまとめています。
ご興味のある方は併せてご確認下さい。

 

私の担当パートの前半は全国英語教育学会の紀要である,Annual Review of English
Language Education in Japan の1~24号までの掲載論文を分析した結果です。

後半はそれに関連して,効果量と検定力分析,そして信頼区間報告の重要性に
ついてまとめ,ARELE掲載論文の一部を用いてメタ分析,検定力分析を行った
結果を報告しています。

スライド(slideshareからダウンロード可能)

 

参考文献・資料などのリンク(スライド出現順)

参考にした資料

RStudio Server のインストール(さくらVPS 編)

 

 

Rstudio をまだ使ってなかったときは,「別に R と機能が
変わるわけではないし,大きいモニターで作業するので
なければ,必要ないだろう。」と思っていましたが,
使い始めると便利で仕方ありません。

Rstudio の説明はこちらが参考になります。
Rstudio事始め

すべての情報が1つの画面上にあるというのが,どれほど便利か,
実際に使ってみるまで気づかなかったというのが本音です。

また,Rstudio では,R Markdown というものが使えて,
このようなものも作成することが可能です

最近は,論文でも supplementary material があって,ジャーナルの
サイトからダウンロードできることもありますが,このように R で
分析したものを,ローデータを含めて,コードですべてオンラインに
置いておけば,読者が再・追実験するときにそのまま使えるので,
再現性が担保されます。

また,「この分析どうやっているのだろう?」と思い,
ある分析方法を学びたいと思っている人たちも使えるので,
リサーチ・リテラシーを高める上でも,データとコードを
公開するのは良い方法だと思います。

 

少し話が逸れましたが,本編のお話を。

RStudio Server は,Rstudio のサーバー版で,つまりは
ブラウザ上で Rstudio を動かせるということです。

なぜ,自分の PC 上ではなく,わざわざブラウザ上で Rstudio を
動かしたいかというと,個人的には以下のような理由がありました。
(どれにも該当しない人は RStudio Server は必要ないと思います。)

  1. R が入っていない PC でも使える。(ただしRstudio Server はInternet Explorer はサポートしていない様子。)
  2. 授業やワークショップで R の使い方を紹介するとき,Rが 入っていない教室でも,インターネットがあれば使える。また,わざわざインストールから行う必要がない。
  3. iPad などのタブレットでも分析を行いたい。
  4. 自分のPCで処理すると RAM,CPU などに負荷がかかるのが嫌だ。

 

2012年7月ごろに,ちょっと RStudio Server を使ってみようと思い,
@yamcat2015 先生 のこの記事を参考にして,いろいろ私信で質問して,
サポートしてもらいながら,さくらのVPN(2G)に
なんとかインストールしてみました。

<その他参考にしたサイト>

CentOS6系にRStudioをインストールした。

CentOS 6.2 に R と RStudio Server をインストールする

Installing RStudio Server on Scientific Linux 6: My bash notebook

一般ユーザー作成方法(Linux初心者のためのLinux入門)

 

一度,設置してしまえば,ローカルで Rstudio を使うのと
同じように使えます。どこでも同じ環境で分析ができるのは
やっぱり便利です。

ただし,iPad で動かしてみると,

 Save workplace image to ~/.RData? [y/n/c]:

というので,y や n や c の入力がうまくできなかったりして,
「あまり使えない」というのが正直な感想でした。

元々,出張に iPad や iPad mini のみで出かけたときに,
Rstudio を使いたいというのが,もっとも大きな動機だった
こともあり,それができないというのはショックでした。

また,後期には大学院の授業もなく,R関連の
ワークショップも実施しなかったので,あまり使わずに
放置しており,使わない割にサーバーのレンタル(2G)に
年間1万6千円以上かかるため,結局,1年で解約することにしました。

 

 

シンポジウム『統計手法を用いたデータ分析とその解釈—何が必要でどう利用すべきか—』

 

2012年12月01日(土)外国語教育メディア学会(LET)
中部支部第80回支部研究大会でのシンポジウム
『統計手法を用いたデータ分析とその解釈—何が必要でどう利用すべきか—』にて,
「より好ましい統計解析と図示方法」というタイトルでお話をしました。

スライド,参考資料などのリンク,そして使用した R のコードを
こちらでは公開しています。

<キーワード>
リサンプリング,ブートストラップ,並べ替え検定,確率化検定,効果量,作図
resampling, bootstrap, permutation, randomization, effect size, visualization

 

スライド(サビ抜き)


分析や作図に使用した R のコード

 

参考資料などのリンク(スライド出現順)

 

大会中のつぶやきをまとめた togetter はこちら

 

 

 

Excelを使った統計解析とグラフ化入門

 

2012年11月24日(土)JACET関西支部秋季大会(プログラムpdf
でのワークショップ「Excelを使った統計解析とグラフ化入門」の
資料やリンクを公開します。WSの概要はこちら

 

演習用ファイル(ダウンロード)

(1) 記述統計と t 検定用ファイル
(2) 表と図作成用ファイル

 

説明スライド(サビ抜き)

 

Twitter での実況解説をこちらにまとめました
@ozapro18 さん,どうもありがとうございました。

JACET関西支部の”JACET Kansai Conference Report” 
でも,当日の様子が報告されています。

 

WS 中に紹介したサイトや書籍・論文,
参考になるサイトへのリンク(スライド出現順)

 

 

 

関西大学外国語教育学研究科 創立10周年記念シンポジウム

 

関西大学外国語教育学研究科では、創立10周年を記念して、下記の
シンポジウムを開催します。多数のみなさまのお越しをお待ちして
おります(参加無料ですが事前申し込みが必要です)。

====================
関西大学外国語教育学研究科
創立10周年記念シンポジウム
『外国語教育学の未来-理論・実践・検証』
====================

日時: 2012年11月24日(土)
場所: 関西大学千里山キャンパス100周年記念会館
(※参加無料、事前申し込みが必要です)

<主な行事>
◆9:50-10:50
染谷泰正(関西大学教授)
講演: 大学での英語教育における通訳・翻訳の意義 ― ヨーロッパ
共通参照枠(CEFR)によるコミュニケーションのための言語活動の
新たな定義に関連して

◆11:00-12:00
八島智子(関西大学教授)
講演: 多文化世界の外国語教育研究: コミュニケーション論的転回

◆12:00-13:00
ポスターセッション: 研究科修了生による成果発表

◆13:15-14:45
當作靖彦(カリフォルニア大学サンディエゴ校教授)
講演: グローバル時代の言語教育 ― 言語の位相の変化と対象領域の拡大

◆15:00-16:00
研究科修了生によるパネルプレゼンテーション: 教育の現場で活かす研究科の学び

◆16:10-17:50
Merrill Swain(トロント大学名誉教授)
講演: Affect, cognition and linguistic performance: theory
and practice

<詳細な情報と申し込み>
下記のページのリンクをご参照ください。
http://www.kansai-u.ac.jp/Gr_sch/fl/symposium.html

<問い合わせ>
関西大学政外オフィス
gaiji[at]ml.kandai.jp

 

学習方略使用時の脳活性化 (Takeuchi et al., 2012)

 

Reading in a Foreign Language に以下の論文が掲載されました。

Takeuchi, O., Ikeda, M., & Mizumoto, A. (2012). The cerebral basis for language learner strategies: A near-infrared spectroscopy study. Reading in a Foreign Language, 24, 136–157. Retrieved from http://nflrc.hawaii.edu/rfl/October2012/articles/takeuchi.pdf
(オープンジャーナルですので,本文 pdf をご覧になれます。)

本研究は,Macaro (2006) の仮説である,外国語学習方略の脳内基盤が
ワーキングメモリにあるということを光トポグラフィーという機器を用いて,
実証的に示したものです。