Rstudio をまだ使ってなかったときは,「別に R と機能が
変わるわけではないし,大きいモニターで作業するので
なければ,必要ないだろう。」と思っていましたが,
使い始めると便利で仕方ありません。
Rstudio の説明はこちらが参考になります。
「Rstudio事始め」
すべての情報が1つの画面上にあるというのが,どれほど便利か,
実際に使ってみるまで気づかなかったというのが本音です。
また,Rstudio では,R Markdown というものが使えて,
このようなものも作成することが可能です。
最近は,論文でも supplementary material があって,ジャーナルの
サイトからダウンロードできることもありますが,このように R で
分析したものを,ローデータを含めて,コードですべてオンラインに
置いておけば,読者が再・追実験するときにそのまま使えるので,
再現性が担保されます。
また,「この分析どうやっているのだろう?」と思い,
ある分析方法を学びたいと思っている人たちも使えるので,
リサーチ・リテラシーを高める上でも,データとコードを
公開するのは良い方法だと思います。
少し話が逸れましたが,本編のお話を。
RStudio Server は,Rstudio のサーバー版で,つまりは
ブラウザ上で Rstudio を動かせるということです。
なぜ,自分の PC 上ではなく,わざわざブラウザ上で Rstudio を
動かしたいかというと,個人的には以下のような理由がありました。
(どれにも該当しない人は RStudio Server は必要ないと思います。)
- R が入っていない PC でも使える。(ただしRstudio Server はInternet Explorer はサポートしていない様子。)
- 授業やワークショップで R の使い方を紹介するとき,Rが 入っていない教室でも,インターネットがあれば使える。また,わざわざインストールから行う必要がない。
- iPad などのタブレットでも分析を行いたい。
- 自分のPCで処理すると RAM,CPU などに負荷がかかるのが嫌だ。
2012年7月ごろに,ちょっと RStudio Server を使ってみようと思い,
@yamcat2015 先生 のこの記事を参考にして,いろいろ私信で質問して,
サポートしてもらいながら,さくらのVPN(2G)に
なんとかインストールしてみました。
<その他参考にしたサイト>
CentOS 6.2 に R と RStudio Server をインストールする
Installing RStudio Server on Scientific Linux 6: My bash notebook
一般ユーザー作成方法(Linux初心者のためのLinux入門)
一度,設置してしまえば,ローカルで Rstudio を使うのと
同じように使えます。どこでも同じ環境で分析ができるのは
やっぱり便利です。
ただし,iPad で動かしてみると,
Save workplace image to ~/.RData? [y/n/c]:
というので,y や n や c の入力がうまくできなかったりして,
「あまり使えない」というのが正直な感想でした。
元々,出張に iPad や iPad mini のみで出かけたときに,
Rstudio を使いたいというのが,もっとも大きな動機だった
こともあり,それができないというのはショックでした。
また,後期には大学院の授業もなく,R関連の
ワークショップも実施しなかったので,あまり使わずに
放置しており,使わない割にサーバーのレンタル(2G)に
年間1万6千円以上かかるため,結局,1年で解約することにしました。