「メソドロジー研究部会」の紹介

 

【LETメールマガジン 第87号】 (2012年04月09日)より

LET 関西支部メソドロジー研究部会は,2010年に発足しました。
この研究部会では,「研究の『正しい』所作を学ぶ」をテーマとし,
研究手法全般に関する内容を取り上げています。

本研究部会には,2つの特徴があります。
1つ目は,参加者全員が関心のある話を聞けるという点です。

同じ外国語教育研究と言えども,専門とする研究内容が違えば,
学会発表を聞いていてもわからないということがありますが,
本研究部会で取り上げている内容は,どのような研究に携わって
いる人にも関係があり,共通する部分であるメソドロジーを
学ぶことができます。

また,さまざまな研究内容における分析方法や問題点を,
メソドロジーという観点から知ることができます。

2つ目の特徴は,参加者には比較的,若手研究者が多いと
いうことです。

部会の目標の1つに,「これから研究を始める人も,これまで
多くの研究を行ってきた人も,経験,業績などにかかわらず,
ネットワークを広げていける場を提供する」というものもありますが,
参加者にはベテランの研究者というよりは,若手研究者が多いようです。

そのため,北は北海道から南は沖縄まで,真剣により良い研究手法を
学ぼうとする意気込みの若手研究者が,研究会に毎回集まり,
質疑応答では,所属や氏名など名乗ることなく,自分たちの
学びたいことについて熱く語り合っています。

参加者・発表者は LET 会員である必要はありません。
2011年2月には,筑波大学と神田外語大学の院生が中心となって
行っている「言語テスティング・第二言語習得合同勉強会」と
研究会を共催したり,2012年2月の研究会では,
浦野 研 先生(北海学園大学)に
論文審査と編集作業のウラ側−JALT Journalの場合−
というタイトルのお話をしていただいたりと,学会や支部の
メンドクサイ枠組みを越えて,(本来の学会のあるべき姿である)
「本当に学びたいことを学ぶ場」になっています。

 

<メソドロジー研究部会報告論集>

この2年(2010年度,2011年度)の活動で,
それぞれの年度ごとに,部会の報告論集を発行しました。

この報告論集はオンラインで公開されており,この研究部会の
「本気度」がわかる内容となっていますので,ご一読いただければと思います。

 

 

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